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米倉会長(右)と榊原次期会長候補
経団連の米倉弘昌会長と榊原定征次期会長候補は27日、東京・大手町の経団連会館で記者会見を行った。
冒頭米倉会長は、「日本にとって目下の最大の課題は、上向きはじめた経済をデフレから完全に脱却させ、持続的な成長軌道に乗せることである」と指摘。このために重要なのは、「経済界が主体となって、新たな成長の機会の創出に全力で取り組み、日本経済の再生をリードしていくことである」と述べ、経済界の役割をあらためて示した。
そのうえで、榊原次期会長候補を人格識見に優れ、イノベーションを誰よりも重視され、企業のグローバル化を力強く推進した経営者と紹介。「6月3日の定時総会で会長に就任された暁には、活力と魅力ある日本の実現のために、強いリーダーシップを発揮してもらえるものと思う」との期待を示した。さらに榊原新体制の経団連の活動に、今までにも増しての協力・支援を求めた。
続いて榊原次期会長候補は、「このたび、米倉会長から次期会長という大役を仰せつかり、まさに身の引き締まる思いである。使命を天命と受け止め、日本経済の再生に取り組みたい」と表明。さらに会長選任後の取り組みについて、「米倉会長の路線を継承しつつ、これまで積み上げてきた提言や活動実績を踏まえ、経団連活動をさらに強化していきたい」と述べ、政府や他の経済団体とも協力して、デフレからの脱却、経済好循環の実現、経済再生に向けて、経団連の総力を挙げて取り組んでいくとの意欲を示した。
【社会広報本部】