たゆまざる改革と創造のチェンジ・リーダーを目指して――。企業の第一線で活躍する管理・監督者151名が23日、横浜港から8日間の経団連洋上研修に出発した。
出港を前に「ぱしふぃっくびいなす」(2万6594トン)の船上で行われた結団式・壮行式ではまず、主催者を代表して経団連の川本裕康常務理事があいさつし、研修の成功と研修修了後の参加者の活躍への期待を表明。続いて、来賓として出席した神奈川県経営者協会の小俣一夫会長が、「研修成果を高めるために必要なのは、積極的に参加するという気持ちで臨むこと。この研修を足がかりに、世の中の変化に鋭く反応し、長期的な展望のなかで仕事を進める、そういうリーダーになってほしい」と述べた。
また、研修団の団長を務める経団連事業サービスの鈴木正人常務理事が、「自主的、積極的な参加により、有意義で思い出深い研修としてほしい」と参加者を激励。講師・アドバイザーを代表してあいさつした多摩大学の浜田正幸経営情報学部教授は、「一人ひとりがつながっていくことで、グローバル化のさまざまな問題を乗り越えられる可能性がある」として「内なる(心の)グローバル化」の重要性を指摘した。
これに応え参加メンバー代表の遠山明子氏(大塚製薬)が、「今日の管理・監督者に求められる役割は何か、役割を果たすためにどのような行動力が求められるかをメンバー同士で率直に語り合い、それぞれが職場において変革の推進役となれるよう、新たなリーダーシップのあり方を学び取りたい」と決意表明した。
参加者は船内で寝食を共にしながら、講演や実務講座などを受講するとともに、グループごとにディスカッションを通じて討議テーマの決定から行動計画の策定までを行う。寄港地の台湾では企業・団体を訪問し、現地の実情を視察する。
【経団連事業サービス】