経団連の米倉弘昌会長は12日、東京・大手町の経団連会館で会長・副会長会議後に記者会見を行った。
会見で米倉会長は、景気は一部で明るさが見えており、安倍内閣のデフレ脱却への取り組みに期待していると述べたうえで、金融政策、財政政策、成長戦略のいわゆる「3本の矢」の政策が実行され、景気回復が確かなものとなれば、企業は技術力と人材力を梃子にイノベーションを加速させ、設備投資も行われるようになり、成長を実現できると指摘。同時に海外の旺盛な需要を取り込むことで、需給ギャップを解消し、デフレから脱却することが可能になるとの認識を示し、これにより企業収益が回復すれば、本格的な雇用の増大や賃金の上昇につながっていくのではないかと述べた。加えて、業績が上がっている企業は、一時金などで対応することになろうとの考えを示した。
北朝鮮の核実験について問われた米倉会長は、非常に遺憾であり、平和を乱す行為は、国際社会として許容できないとしたうえで、国連の安保理決議に基づき、北朝鮮に対して強い態度で臨むべきであると語った。
【社会広報本部】