そこで、本特集では、「FUTURE DESIGN 2040」で取り上げた分野のうち、マクロ経済運営、全世代型社会保障、地域経済社会に焦点を当て、有識者を迎えて座談会を開催し、さらに深掘りした議論を行った。
冨田 哲郎
とみた てつろう
経団連審議員会議長
東日本旅客鉄道相談役
1974年日本国有鉄道入社。1987年東日本旅客鉄道入社。2000年取締役総合企画本部経営管理部長、2003年常務取締役、2008年代表取締役副社長、2012年代表取締役社長に就任。2018年から取締役会長。2024年から相談役(現職)
筒井 義信
つつい よしのぶ
経団連副会長
日本生命保険会長
1977年日本生命保険入社。2004年取締役総合企画部長、2007年取締役常務執行役員、2009年取締役専務執行役員、 2011年社長に就任。2018年から会長(現職)
武田 洋子
たけだ ようこ
三菱総合研究所執行役員兼研究理事・シンクタンク部門長
1994年日本銀行に入行。米国ジョージタウン大学公共政策大学院修士課程修了後、2009年三菱総合研究所に入社。2012年から政策・経済研究センター主席研究員(チーフエコノミスト)、2017年から政策・経済研究センター長、2020年からシンクタンク部門副部門長兼政策・経済センター長、2021年から研究理事 シンクタンク部門副部門長兼政策・経済センター長。2023年から現職
小黒 一正
おぐろ かずまさ
法政大学経済学部教授・東京財団政策研究所研究主幹
1997年大蔵省入省後、大臣官房文書課法令審査官補、関税局監視課総括補佐、2010年一橋大学大学院経済学研究科博士課程修了(経済学博士)、一橋大学経済研究所准教授などを経て、2015年4月から現職。日本財政学会理事、鹿島平和研究所理事なども務める
井上 隆
いのうえ たかし
司会:経団連専務理事
- ■ 成長と分配の好循環の継続と分厚い中間層の形成
- 公正・公平な社会をつくる成長と分配の好循環
- イノベーション促進で生産性を高めることが重要
- 財政の見える化による消費の喚起や予見可能性の向上
- 効率的な再分配によって財政を健全化
- ■ 全世代型社会保障
- 給付に見合った負担、負担に見合った給付が大原則
- 将来を見据え、全体最適でグランドデザインを描く
- 安心して子育てできる環境を整備し、支え手の人材確保を
- ■ 地域経済社会
- 地方版の骨太方針で長期ビジョンを作成
- 地域を活性化させる意志と主体が必要
- 地域活性化の可能性を秘めたGX投資
- ■ 企業・経団連への期待と抱負
- 政府に対して必要な改革を直言、行動する経団連であってほしい
- 保険料負担の可視化による改革推進に期待
- フロントランナーとして課題解決に取り組む
- 経済価値・社会的価値を両立させ、自律的な企業経営を