2002年5月に経済団体連合会と日本経営者団体連盟が統合し、現在の日本経済団体連合会が誕生して20年の節目を迎えた。
本稿では、昨年10月に開催したシンポジウムの模様を紹介する。
本稿では、昨年10月に開催したシンポジウムの模様を紹介する。
総合経済団体として、社会性の視座から、未来を切り拓くための針路を示す
十倉 雅和(経団連会長/住友化学会長)
イノベーションを生み出し、今一度、日本の産業競争力を強化していく
冨田 哲郎(経団連審議員会議長/東日本旅客鉄道会長)
【基調講演】
国際社会の歴史と展望
田中 明彦(国際協力機構(JICA)理事長)
- アジア・アフリカ諸国の目覚ましい経済成長
- インド太平洋という地理概念の登場
- 自然が人間活動に影響を及ぼす時代に
- 自然由来、人間由来の複合的危機
- 国家間の共創で安全保障上の複合的危機を解決へ
- 自由主義的民主制の優位性を示す好機
【パネルディスカッション】
我が国経済社会の展望と経団連の果たすべき役割
イノベーションこそが経済成長の要
吉川 洋(東京大学名誉教授)
- イノベーション欠如による低成長の20年
- イノベーションの原動力は明確なビジョン
- 経団連のリードで日本経済の再生を
技術革新による価値創造で、持続可能な社会を実現
宮永 俊一(経団連前副会長・審議員会副議長/三菱重工業会長)
- 国内製造業の空洞化と日本企業の存在感の低下
- 地球規模の課題や人口減少を踏まえ経済・産業基盤を強化
- 現状を客観的に評価してサステイナブルな社会実現へ
成長とフェアネスが両立する経済社会システムの構築
平野 信行(経団連副会長/三菱UFJ銀行特別顧問)
- 金融におけるグローバル化とデジタル化の進展
- 持続可能な経済社会システム構築とDX・GXへの貢献
- Society 5.0でサステイナブルな資本主義の確立
業界を超えたシームレスな国際連携で地球上の課題解決へ
安永 竜夫(経団連副会長/三井物産会長)
- 取引先のニーズに合わせた業務・機能の多様化
- 地政学リスクの中、エネルギーや食料の安定供給に尽力
- 経団連が旗振り役となりグローバル競争を勝ち抜く
久保田 政一(モデレーター:経団連事務総長)