久保 文明 くぼ ふみあき
防衛大学校長
21世紀政策研究所米国研究会研究主幹
東京大学法学部卒業。博士(法学、東京大学)。
慶應義塾大学教授、東京大学教授などを経て、2021年4月から現職。専門は米国の政治外交史。主な著作に『アメリカ政治史』(有斐閣、2018年)、『トランプ政権の分析―分極化と政策的収斂との間で』(日本評論社、2020年、共編)、『アメリカ政治の地殻変動―分極化の行方』(東京大学出版会、2021年、共編)など。
須網 隆夫 すあみ たかお
早稲田大学大学院法務研究科教授
21世紀政策研究所欧州研究会研究主幹
東京大学法学部卒業。弁護士。
1988~1994年ベルギーにて弁護士活動。米コーネル大学ロースクール修士。ベルギー・ルーヴァン・カトリック大学大学院修士。早稲田大学法学部教授などを経て現職。専門はEU法。主な著書に『EUと新しい国際秩序』(日本評論社、2021年)、『英国のEU離脱とEUの未来』(日本評論社、2018年)。
田所 昌幸 たどころ まさゆき
慶應義塾大学法学部教授
21世紀政策研究所国際秩序研究会研究主幹
京都大学大学院法学研究科修了。博士(法学、京都大学)。
ジョーンズ・ホプキンス大学SAIS客員研究員、ピッツバーグ大学ジョーンズタウン校客員教授、防衛大学校教授などを経て2002年4月から現職。専門は国際政治学、国際政治経済学。主な著書に『国連財政―予算から見た国連の実像』(有斐閣、1996年)、『「アメリカ」を超えたドル―金融グローバリゼーションと通貨外交』(中央公論新社「中公叢書」、 2001年)、『国際政治経済学』(名古屋大学出版会、2008年)、『越境の国際政治―国境を越える人々と国家間関係』(有斐閣、2018年)など。
川島 真 かわしま しん
東京大学大学院総合文化研究科教授
21世紀政策研究所中国研究会研究主幹
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(文学、東京大学)。
北海道大学法学部助教授、東京大学大学院総合文化研究科准教授などを経て、2015年4月から現職。専門は中国・台湾の政治外交史、国際関係史。主な著書に『近代国家への模索 1894-1925』(岩波新書、2010年)、『チャイナ・リスク』(岩波書店、2015年、編著)、『21世紀の「中華」―習近平中国と東アジア』(中央公論新社、2016年)、『中国のフロンティア―揺れ動く境界から考える』(岩波新書、2017年)など。
- ■ 21世紀の20年から何が言えるか
- 民主主義を媒介としない、経済関係を基礎とした新型国際関係で国際秩序を描く中国
- 満身創痍に見えるEUも実際は法制度化で強靭となり、民主主義で困難を克服
- 単一の制度では制御しきれない国際社会
- ■ パンデミックに襲われた世界の現状をどう見るか
- コロナ禍は米国に追い付く時間をさらに早めたと見る中国
- EUは戦略的自律性を標榜。EUの根幹を揺るがす加盟国における法の支配の現状
- 民主党と共和党の分断を映す米国社会。EUとの関係改善の行方は未だ楽観できず
- 第三世界に魅力的なビジョンを示すことが重要。国家の役割が再評価される時代に
- ■ 国際秩序の萌芽は見えるか、秩序形成の鍵は何か
- 重要な領域主権の相互承認。サイバー空間や宇宙空間にも秩序が必要
- 27カ国で擦り合わせたEUのルールは高い普遍性あり。日本も普遍化の努力が必要
- 中間層のための外交を掲げる米国。米国の過小評価は禁物
- ■ 日本の立ち位置は。果たすべき役割は何か
- 同盟国との結束を強化するとともに、友好国を増やす努力、自助努力が必要
- 経済と安全保障のコーディネーションに留意
- 米国だけではなく、EUと歩調を合わせることも重要
- 新たな挑戦のために合理的にリスクを取る姿勢がないと、衰退するだけ