日本経団連1%クラブニュース増刊号
災害被災地支援情報発行:(社)日本経済団体連合会 社会第二本部内 1%クラブ事務局
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11月15日、バングラデシュの南部沿岸地域を中心に、強い勢力をもったサイクロン「シドル」が直撃しました。警報が数日前から出されており、多くの住民が避難していましたが、現時点での犠牲者は3,200人を超え、未だ数千人が行方不明となっています。270万人が被災し、損壊家屋は77万戸に上るとみられていますが、被害の全体像は不明です。
日本経団連では、在日バングラデシュ大使館に対し、見舞金100万円の拠出を決定いたしました。また、1%クラブを中心に、現地における支援活動の情報を収集し、会員企業に提供させていただくことといたしました。皆様のご支援・ご協力をお願いいたします。
また、ご支援された場合には、支援内容について事務局までご一報いただければ幸いです。回答用紙につきましては、下記よりダウンロードの上、電子メールで [email protected] 宛てにご回答いただきたくお願いいたします。第1次締切は12月12日(水)午前中となります。調査結果はとりまとめの上、1%クラブのホームページ等にて公表予定です。
ジャパン・プラットフォーム(JPF)は、NGO、経済界、政府が協力・連携して、難民発生時や自然災害時の緊急援助をより効率的かつ迅速に行うための枠組みとして2000年8月に正式発足した組織です。最近の海外被災地支援としては、パキスタン水害被災地支援(2007年6月)、ペルー地震(2007年8月)、スマトラ島南西沖地震(2007年9月)、ジャワ島地震(2006年5月)などの活動を展開しています。
JPFでは、11月19日、サイクロン「シドル」の被害に対応するため、出動することを決定し、現在5団体が医療支援、緊急物資配給支援での出動準備中です。
現地バングラデシュ赤新月社と国際赤十字は、過去のサイクロン被害の経験から、早期警戒情報の伝達と被災が予想される地域の人々の避難を主導する4万人の地域ボランティアの育成をサイクロン災害対策事業として行ってきました。
現在、バングラデシュ赤新月社は3万人のスタッフとボランティアにより編成される医療救護班や、レスキュー隊を現地に派遣して救援にあたっています。さらに、4つの災害状況調査チームを派遣して被災状況の把握に努めるとともに、4万2,000錠の浄水剤や飲料水用タンクを配布するために被災地に向かって輸送しています。
日本赤十字社は、バングラデシュ赤新月社の行う救援活動の資金として約2,000万円を支援するとともに、被災地へは国際赤十字の災害状況調査員として職員1名を派遣しています。
1%クラブでは、会員に寄付先やボランティア活動の受入れ先として参考にしていただくため、寄付対象団体リストを作成しています。そのリストに登録されている団体のうち、「バングラデッシュ サイクロン」被災地支援活動を行っている旨、1%クラブに直接連絡があった団体の情報をご紹介いたします。
シャプラニールは、35年間にわたりバングラデシュで農村開発やストリートチルドレン支援を行っている団体です。その実績とネットワークを駆使して、「政府機関や他NGOの支援から取り残されている人々」への救援活動に効果的に取り組んでいる現地パートナー団体を選定して活動を実施することとしました。
その結果、被害が最も甚大だった地域で地道な活動を行っており、日頃から交流のあったJJSという現地NGOと協働することを決定しました。JJSは、女性や子ども、HIV/AIDS感染者、少数民族など社会の中で差別されがちな弱い立場にある人々の支援を日頃から行っている団体です( http://www.jjsbangladesh.org/ )。
シャプラニールでは、詳細な救援内容を調整し、迅速な支援活動を実施するため、緊急救援の分野で長い経験をもつダッカ事務所のプログラムオフィサーを現地へ派遣しました。まずはJJSと協働して小規模な救援活動を実施する中で、さらなる活動の必要性を検討し、今後につなげていく予定です。
電話 | : | 03−5204−1750 |
FAX | : | 03−5255−6255 |
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